太平山(おおひらさん)は、栃木市にある標高341mの山。
春には桜、初夏にはあじさい、秋には紅葉の名所としても知られています。
また、山頂には徳川家の信仰が厚かった太平山神社があり、関東平野が一望できる謙信平(けんしんだいら)も有名ですね。
今回は、軽いハイキングがてら、以前から興味のあった太平山に行ってきました。
普段出かける時はもっぱら車なので、太平山周辺の見どころに加え、大平山&謙信平周辺の駐車場情報などをまとめています。
太平山&謙信平周辺の見どころ
前述のとおり、太平山周辺にはたくさんの見どころがあります。
太平山神社に謙信平、ハイキングで足を伸ばせば晃石山(てるいしさん)からも絶景を見る事ができます。
四季折々の景色が楽しめるのも魅力のひとつ。
ここではおすすめの見どころをいくつか紹介しておきましょう。
太平山神社
太平山の山頂に位置するのが、太平山神社。
太平山神社は、827年、慈覚大師(円仁)により創建され、とくに徳川将軍家からの信仰も厚かったと言われています。
神社拝殿の傍らにはたくさんの境内社があり、42社60余の神々を祭ってあります。
また、眺望の良さも文句なしで、夜景が美しい事でも有名ですね。
本殿の前には、御神石がありますので、是非撫でてご利益をもらいましょう。
あじさい坂
1000段の石段の両脇に植えられた2500株のあじさい。
関東屈指のあじさいスポットとしても有名だそうです。
残念ながら、訪れた時が11月下旬だったので・・・紫陽花の花を目にする事は出来なかったのですが・・・確かに石畳の両脇にはたくさんの紫陽花。
見頃になったら、是非もう一度来てみたいと思います。
見頃は例年だと6月下旬から7月上旬だそうです。
この、あじさい坂を登っていくと随神門があり、更に登って行くと太平山神社に辿り着きます。
六角堂
天長4年(827)慈覚大師円仁により開かれた大平山連祥院。
現在の本堂、六角堂は明治38年(1905)にできたそうです。
あじさい坂を登り始める所にあるので、紫陽花鑑賞の際には是非寄ってみると良いと思います。
謙信平(けんしんだいら)
戦国時代、関東平定を争っていたのが越後の上杉謙信と小田原の北条氏康。
永禄11年(1568年)に大中寺で和議を結んだらしいのですが、その時に上杉謙信が立ち寄ったのが、太平山。
太平山から見えた、関東平野の広さに非常に驚いたのだとか。
この話がキッカケで「謙信平」と言われるようになったそうです。
確かに、この謙信平からの景色は絶景。
天気が良い日には、富士山や東京スカイツリーも見えるそうです。
(この時は晴れていましたが、若干モヤっていて見えませんでしたが・・・それでも申し分ない絶景!
時期的に紅葉も美しく・・・本当に綺麗な景色を堪能できました。
太平山の三大名物【焼き鳥・卵焼き・だんご】
謙信平の脇には茶屋が並んでいて、多くのお店で名物の【焼き鳥・卵焼き・だんご】を食べる事ができます。
なんで、名物かというと・・・
昔、夜鳴きする鶏が不吉なものとして太平山に奉納される習慣があったとか。その鶏が生む卵で卵焼きを作り、肉で焼き鳥を作って功徳としたのがキッカケだそうです。
また、同じように五穀豊穣を祈って奉納されたお米でお団子を作っていたそうですよ。
ちなみに、謙信平だけでなく、太平山周辺では多くのお店でこれらの名物が食べられます。
太平山の桜
4月には桜の名所としても有名なのが太平山。
山頂へむかう太平山遊覧道路は、2kmほどの区間で桜並木が続きます。
例年では見頃は4月上旬だそうです。
また太平山のふもと、あじさい坂の少し手前にある太山寺のシダレザクラは、樹齢360年と言われていて、非常に有名です。
太平山から晃石山へのハイキングもおすすめ
ハイキングやトレッキング好きな方にもおすすめなのが太平山。
標高は341mと低いですが、前述の見どころを寄り道しながら、晃石山まで足を伸ばせば、結構たのしめると思います。
太平山周辺では、ところどころにハイキングマップ(看板)が出ていますので、見ながら歩いてみるのもおススメ。
今回は筆者が歩いたルートを綴っておきます。
太平山神社から富士浅間神社へ
太平山神社で参拝をしたあとは、境内に登山ルートの入り口がありますので、ここから登って行きます。
5分ほど歩くと、太平山神社の奥宮があり、その先にあるのが富士浅間神社。
この社殿があるところが太平山の山頂になりますね。
富士浅間神社からぐみの木峠
富士浅間神社でお参りをしてから、ぐみの木峠へ向かいます。
時間にして15分ほどだったと思います。
この、ぐみの木峠からいくつかの登山ルートに分かれていますので、晃石山へ向かうもよし、太平山神社へ引き返すもよし、大中寺に向かうと言うルートもとれます。
今回は、晃石山の山頂まで足を運ぶことに。
ぐみの木峠から晃石山山頂へ
ぐみの木峠から25~30分ほど歩くと、晃石山山頂へ辿りつきます。
ここからの眺望も絶景!
少し雲が出ていたのが悔やまれますが、それでも良い景色を堪能できました。
標高は419m。埼玉の三峰山や、茨城の筑波山も見ることができましたよ。
また、晃石山山頂から少し下がったところにあるのが晃石神社です。
ここでも参拝させていただきました。
ここから、清水寺(せいすいじ)へ向かう事もできます。清水寺は、下野坂東26番の札所になっていて、観音堂には十一面千手観音があるそうです。
(※今回は行っていません)
晃石山から大中寺へ
晃石神社からは、いったん「ぐみの木峠」まで戻り、そこから大中寺へ向かいました。
大中寺は、(謙信平のところでも触れましたが)上杉謙信と北条氏康が和睦をしたお寺ですね。
また、大中寺には、「不断のかまど」「油坂」「根なしの藤」「馬首の井戸」「不開の雪隠」「東山一口拍子木」「枕返しの間」などの七不思議の話が伝わっています。
境内には、この七不思議の話が解説してあって、見学できるようになっています。
大中寺の後は、謙信平の方へ引き返した感じです。
他にも、あじさい坂や随神門も見に行ったので、なんだかんだ結構良い運動になりましたね。
太平山&謙信平周辺の駐車場情報
見どころがたくさんある太平山ですが、やっぱり車で行く人にとって気になるのが駐車場。
駐車場もたくさんあるのですが、週末や行楽シーズンには混むことも。
事前に把握しておくと便利だと思います。
①太平山神社前駐車
太平山神社のすぐ手前にある駐車場。
神社まで徒歩0分の近さですね。
公衆トイレもあり、無料で駐車できるのですが・・・難点は台数が少ないこと。
おそらく、8~9台だったかと思います。
②大曲駐車場
この大曲駐車場も、太平山神社には比較的近い無料駐車場。
神社前駐車場と違って、こちらは70~80台は停められる広さ。
公衆トイレも併設されています。
ここから神社まで行くには、車道を歩いて行くほかに山をショートカットしていく方法もあります。駐車場の正面に、看板が出ていますので山道の階段を上って行くと早く到着できます。
③随神門脇駐車場
太平山神社は石段の参道がありますが、あじさい坂から神社の中間にあるのが「随神門」。
この随神門の脇にも車が停められます。
ただ、4~5台ほどしか停められないので、空いていたらラッキーくらいの感覚でいる方が良いと思います。
④あじさい坂駐車場
六角堂から随神門までの石段の参道が、あじさい坂。
1000段の石段脇には2500株の紫陽花が植えられ、シーズンには見事な光景を目にすることができます。
この、あじさい坂に一番近い駐車場が「あじさい坂駐車場」
公衆トイレも設置され、こちらもかなりの台数が停められます。
基本的には無料ですが、あじさいのシーズン(あじさい祭り期間中)は有料になるそうです。
なお、あじさい坂駐車場は少し手前に第2駐車場もあります。
紫陽花鑑賞なら、この駐車場が一番おススメ。
ただ、太平山神社まで行こうとする人は、1000段の石段を往復する必要があるので注意しましょう。
⑤太平山展望台駐車場&謙信平駐車場
謙信平や茶屋にもっとも近い駐車場が、このふたつ。
歩いて100mほどの距離なので、どちらに停めてもそれほど違いは無いかと思います。
両方とも無料の駐車場です。
茶屋で三大名物(焼き鳥・卵焼き・だんご)を堪能したり、のんびり太平山神社に歩いて行くにも丁度良い駐車場ですね。
⑥大平沢駐車場
どこに行くにも、少々距離がありますが、その分空いてるのが大平沢駐車場。
栃木県立大平少年自然の家の脇にあります。
駐車場料金は無料です。
太平山(神社)へのアクセス
最後に、太平山(神社)へのアクセスです。
車の場合には
くらいで到着です。
電車で行く場合には、
からハイキングがてら歩いて行く人が多いようですね。ただ、この場合だと1時間弱は歩く必要があります。
できるだけ歩くのは避けたい場合は
で、関東バス(国学院行き)に乗って終点の国学院で下車。ここから、太平山あじさい坂入口までは徒歩約4分くらいです。
おわりに
桜や紅葉、紫陽花に謙信平の絶景。
太平山神社の参拝や、太平山・晃石山のハイキング。
楽しみ方は色々ですが、今回は紅葉の時期に訪れました。
また違う時期に行ってみたいと思える観光名所でしたので、機会があればぜひ行ってみて下さい。
参考までに、ハイキングマップのリンクを付けておきます。
観光マップとしても充分使えますよ。
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